本日は旧暦2月16日ですが、月齢15.1になり、丁度満月に当たります。
昨日と打って変わって暖かい春の陽気になりました。
今夜は朧月夜でしょう。文部省唱歌「朧月夜」を思い出しました。
菜の花畠に入り日薄れ
見渡す山の端 霞み深し
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し
里わの火影(ほかげ)も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙(かわず)の鳴く音も 鐘の音も
さながら霞める 朧月夜
歌詞(2)のモデルになった鐘(豊田村)
Googleで検索いたしましたところ、作詞者は、高 野 辰 之。
彼は、長野県豊田村出身の文学博士で、東京音楽学校教授を経て、晩年は野沢温泉村で過ごしたと言うことです。
幼少期を過ごし、こよなく愛した信州の自然を詠った「朧月夜」「故郷」「春の小川」など、鳥取出身の作曲者岡野貞一とコンビを組んで不朽の名作を残しました。
野沢温泉村には「朧月夜記念館」もあるそうです。
最近は中国から訪れる黄砂現象により、霞が深いのか黄砂なのか?定かでない時がありますが、それもまた春霞としておぼろであります。
昨日は春は名のみと書きましたが、もうあんな寒さがぶり返すことはないと思います。
一気に桜の花咲く春爛漫へ向かって行くことでしょう。