朝から霧のような雨、やがてそぼ降る小雨、絶え間なく
しとしとと降り続く薄暗い一日でした。
都に雨の降るごとく
P.ヴェルレーヌ
訳.鈴木 信太郎
都に雨の降るごとく
わが心にも涙ふる。
心の底ににじみいる
この佗びしさは何ならむ。
大地に屋根に降りしきる
雨のひびきのしめやかさ。
うらさびわたる心には
おお 雨の音 雨の歌。
今は 遠いむかし、青春時代に暗唱したセンチメンタルな詩でございます。
愛犬ランを亡くして、どうもまだ尋常ではありません。
雨の音にも感傷的になってしまうのです。
”年を重ねただけで人は老いない、理想を失ったとき初めて老いる”と「青春という名の詩」に詠われていますが、愛犬を失ったときも年を取り老いるようです。
涙もろくなりました。