今から60数年前、私が中学生であった頃、友達と一緒によく江津湖で泳ぎました。
江津湖で泳ぐ子供たちを江津ガッパと言ったものであります。
そのころ江津湖には現在のようなウォーターレタス(水キャベツ)は見られず、その代わりにホテイアオイ(台湾なぎ)が今の水キャベツと変わらぬくらいにびっしりと繁殖していたのであります。
ホテイアオイはウォーターヒヤシンスとも言いますが、熊本での通称は台湾なぎと言っていました。
中央が鶏卵大に膨れ、浮袋となっていて夏には綺麗な薄紫の6弁の花をつけます。
その台湾なぎが現在の江津湖には見当たりません。どこに行ったのか不思議に思っていましたところ自宅の付近の井手の中にしぶとく生きていたのでございます。
友達と一緒になって、竹で四角い枠を作り、これに台湾なぎを積み上げてその上に乗ろうと何度も試みましたがすぐに崩れて乗ることはできなかったことを懐かしく思い出します。
あの頃、江津斎藤橋の付近には天然のプールが造られていて私も含めて多くの江津河童達が屯していたのでございます。
後期高齢者となった今では、遠い遠い懐かしい思い出でございます。