年金改革の話 2
  この度の年金改革関連法は待ったなしの改革であったと言うことを紹介しましたが、その事に付いてもう少し話を進めなければなりません。

年金改革の話 2_b0032380_17171927.gif高齢者(65歳以上)と現役世代の比率は、現在の3.6:1から、2025年には1.9:1、2050年には1.4:1となり、急速に少子高齢化が進行するそうです。

 こうした中で、改革を一日でも先送りすれば、その分更なる負担増、給付減が必要となり、解決が難しくなるのです。

 もし、今の保険料のままで給付の見直しも行わなければ、20年弱で積立金がなくなり、年金の支払いがとどこおり、年金制度を続けていくことが出来なくなると言うことです。

 もし保険料を引き上げないで、年金制度を続けていこうと思えば、今直ちに、現在の受給者も含めて年金を一度に3~4割も減らさなくてはならず、逆に、もし、年金の水準を、将来にわたり維持するとすれば、若い世代の厚生年金保険料は25.9%に、国民年金保険料は29,500円(16年度での価格表示)にまで高くなってしまうとのことです。

 「給付は厚く、負担は軽く」と言うわけにはいきません。
高齢者と現役両者がお互いの事を考えて、助け合いの気持ちで、少しずつ我慢をしていただきたいと言う説明がありました。

 要するに、少子高齢化の進行が見込まれる中では、給付は厚く、負担は軽くというような、年金を受給する高齢者世代と負担する現役世代の両方に都合のよい制度とすることは出来ないのです。

 高齢者世代と現役世代が、お互いのことを考えて、少しずつ我慢していかなければ、将来にわたって年金制度が立ち行かなくなると言う事であります。

 長くなりますので、今日はこのくらいにします。
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by bukkin | 2004-12-11 18:25 | 年金制度改革の話


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