映画 硫黄島からの手紙
 迷子になったブログペットのジローを捜し求めて四苦八苦していますが、なかなかこのブログに戻って参りません。

 今日は一日中雨でした。パソコンの前に座って家にいても、ブログペットのジローを連れ戻す方法が分らないのでございます。

 ですから、観たい映画の鑑賞に出かけました。映画の題は「硫黄島からの手紙」であります。

  映画 硫黄島からの手紙_b0032380_2126248.jpg  硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く2部作の「父親たちの星条旗」に続く話題の映画です。
 この映画を見るために第一部を鑑賞したと言っても過言ではありません。「父親たちの星条旗」
 
 アメリカ留学の経験を持ち、親米派でありながらアメリカを最も苦しめた指揮官として知られる栗林中将が家族に宛てた手紙を基に、本土防衛最後の砦として、死を覚悟しながらも一日でも長く島を守るために戦い続けた男たちの悲壮な最期を淡々と描写する物語です。

 クリント・イーストウッド監督のアメリカ映画ですが、主演は「ラスト サムライ」の渡辺謙で、その他、名だたる日本人俳優が出演する日本映画であると言っても良いと思います。



戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、日本軍の最重要拠点である硫黄島に新たな指揮官、栗林忠道中将が降り立ちます。
 
 「硫黄島は絶対に死守しなければならない」。本土の家族からの手紙を読み返しながら、栗林中将は強く決意し、飛行機を降りるとその足で硫黄島を歩いて回ります。

 島の全形を目で確認しながら、「このままでは島はすぐに陥落してしまう」と彼は判断したのであります。

 米国留学の経験を持ち、戦力の差を実感していた彼は、従来の海岸線に主力を置く作戦を改め、陣地を後方へ移し、地下壕を掘り、島中に無数のトンネルを張り巡らせて行きます。

 いわゆる、ゲリラ作戦を決意したのであります。

 この戦いの目的が、「勝つ」ことではなく、「たやすく負けない」こと、兵士の命の最後の一滴まで使って、米軍の本土空爆を先延ばしすることだったからなのです。

 第二次世界大戦最大の激戦地の一つといわれている硫黄島の悲劇は、「家族や国のために島を守る自分」と「死をためらう自分」との葛藤であります。

 彼らは、果たして、何を思って戦ったのでしょうか!この映画にはヒーローは見当たりません。

 淡々と進む物語に戦争の恐ろしさと悲惨さを感じますが、感涙に咽ぶシーンもありませんし、反戦を強調したり、戦争を賛美したりすることも感じません。

  アカデミー賞の有力な候補作品だということであります。
by bukkin | 2006-12-14 21:14 | ブッキンのつぶやき


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