年金改革の話 18
 毎回毎回愛犬次郎の事ばかりカキコしますと、ブッキンは気が可笑しくなったのではないかと思われそうですので、たまには年金の話を致します。

年金改革の話 18_b0032380_1655613.gif
 前回説明いたしました基礎年金の水準、夫婦2人分で満額13.2万円は、夫婦とも第3号被保険者であった者に給付される老齢年金で、この場合一般的に家業があり、健康な限り仕事を続けることが出来る家庭であることを想定しているのです。

 定年退職により、稼得収入が無くなるサラリーマンは、この額では生活できません。
ですから厚生年金や共済年金は掛金率も高い代わりに給付も多くなっていますし、どんなに年金財政が苦しくなっても、現役サラリーマンの給与の50%は下らない年金給付を維持しようというのが今回の改訂であります。

 厚労省の説明は「高齢者夫婦世帯の基礎的な消費は、物価上昇を若干上回る程度の伸びですので、年金額の調整(マクロ経済スライド)を行ったとしても、基礎的な消費の伸びをカバーすることが可能です」と続いています。

 今回の改正の前提は、物価上昇率年1.0%、賃金上昇率年2.1%、年金額の調整を年0.9%としています。

 年金額の調整(マクロ経済スライド)を行っている期間でも、もらい始める時点の年金額は、2.1%-0.9%=1.2%伸びます。これは、物価上昇率1.0%を上回っているとのことであります。

 また、「給付の調整を行っている期間は、給付を受け始めた以降は、年金の伸びは物価の伸び以下に抑えられますが、高齢になるに従い、消費支出自体も減っていくため、生活に大きな影響は与えないものと考えています」と述べているのです。

 以上のことを家の財務大臣に説明しても、とうてい納得してくれないと思いますので、言いそびれていますが、皆さんは如何でしょうか?納得されますか?

 今日はここまでに致します。後2回で年金制度改革の話を一応終了したいと思います。
年金改革の話 18_b0032380_16553567.gif

by bukkin | 2005-02-14 18:11 | 年金制度改革の話


<< ジローは純白ではありません 真冬の釣りはこんなもの >>