年金改革の話 15
 あまり面白くも無い話を続けていますが、途中でやめるわけには参りません。
行き着くところまで話を進めます。

 KSN-MLにカキコするのでなくマイ・ブログですから文句を言うお方も居ません。
年金改革に興味の無いお方はお読みにならなくても一向にかまわないのでございます。

 年金改革の話 15_b0032380_1304334.gif平成15年の出生率は、予想の1.32を下回り、1.29となりました。政府の年金改革法案審議の最中には1.39で設計されていました。

 改正の前提を下回ったのでございます。

このことで、年金の設計に大幅な変更見直しが必要ではないかという意見が出てまいりました。
 これに対して政府は、出生数の減少には一時的要因が大きく影響しているという説明をしています。

 平成12(2000)には、「ミレニアム婚」として79.8万件の婚姻があり、平成13(2001)には、「21世紀婚」として80.0万件の婚姻があったため、平成14年の婚姻数が75.7万件に減少したとのことで、このため、出生数が平成14年には115.4万人あったのに対して翌平成15年には112.4万人に減少したのだそうです。

 このことが大きな原因であり、出生率1.29という数字は一時的なものと考えられるということであります。

 とは申せ、中長期的には、晩婚化、晩産化が進行していることは明らかです。
しかし、今回のような婚姻数の一時的な減少が影響している出生率の低下は、長期的に見た将来の出生率1.39という数字を見直す必要があるほどの構造的変化とは考えられませんと厚労省は述べています。

 平成15年において35~39歳の世代の女性が、実際に今まで生んだ子供の数の平均は、1.55人だそうです。
 
 世代を追うごとに 晩婚化、晩産化が進行する傾向を将来に伸ばして、平成12年時点で15歳以下の世代がこれから生涯にわたって生む子供の数の平均が、1.39人にまで低下すると見込んでいるのだと言うことであります。

 しかし、やはり現在の少子化は、年金制度のみならず、日本の将来にとって大変なことであります。
 今直ちに、今後の年金制度を確固たるものにしていくためにも、次世代育成支援策、経済の活性化に力を注いでいくことが何よりも重要なのでございます。

 平成15年度の実質GDPが年率3.2%増となっているそうですが、我が国の経済には回復の兆しが見えています。

 なお一層、次世代育成政策、経済対策の充実に力を入れていくと政府は述べています。

 長くなりました。今回はここまでに致します。
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by bukkin | 2005-01-30 18:00 | 年金制度改革の話


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