総理の任命責任
 昨日松本龍復興担当相が辞任したことに対し、管直人首相は本日午前の衆院予算委員会で「被災地の皆さんに不快な発言があったことを私からもお詫び申し上げたい。任命責任は私にある」と発言いたしました。

 これが任命責任への陳謝ですか? 
 
総理の任命責任_b0032380_183112.gif 任命責任は私にあるが、不快な発言をしたのは私ではございませんと開き直ったようにも聞こえます。

 またその一方で、東日本大震災や福島第1原発事故への対応に対して、「これからもやらねばならないことは責任を持って、担当している限り全力を挙げて進めたい」と述べ、退陣時期をめぐっては「辞める、あるいは退陣という言葉を私自身が使ったことはない」と逃げ、公債発行特例法や2011年度第2次補正予算案、再生エネルギー特別措置法の成立が「一定のめど」と重ねて強調したのであります。

 また、自民党から除名処分となった浜田和幸参院議員を総務官起用したことに対して野党から反発があったことに「皆さんに不快な念を与えた点は申し訳ないが、最終的には政治家本人と有権者の判断に委ねるべきだ」と答弁したのであります。

 私の想像ですが、菅さんには辞任する気持ちなんてさらさらないように思います。民主党の総裁選で総裁の座を勝ち取ったのですから、党内で異論があっても後継者が選出されない限り、代わる必要はないと考えているのであります。

 内閣不信任決議案が圧倒的多数で否決された以上、野党がギャーギャー喚こうが負け犬の遠吠えみたいなもので、痛くも痒くもないのであります。

 国会が紛糾すれば、この国難の時期に野党は政策を阻むのか!と開き直り、法案が通過しても震災復興までには問題が山積しており、次の課題を解決するまで全力を挙げて取り組みたいと言い出すに決まっています。
 
 もしエネルギー法案成立が困難ならば解散に打って出るかもしれません。

 今解散すれば民主党は惨敗しますから直ちに解散は考えられませんが、脱原発の世論が高まればチャンス到来と思う可能性があります。
 
 政界は一寸先は闇だと申しますが、そのようなことがなければ、衆院の任期満了まで総理を続けることになるでしょう。
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by bukkin | 2011-07-06 17:55 | ブッキンのつぶやき


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