「足利事件」再審決定
 1990年5月に栃木県足利市で発生した「足利事件」で無期懲役が確定していた受刑者の再審が認められ無罪が言い渡される公算が決定的になりました。

 足利事件とは幼児誘拐殺人事件であります。

 この度、有罪の決定的証拠となった受刑者のものとみられた体液のDNA鑑定の結果が、間違っていたことが判明したのでございます。 恐ろしいことです。
 
 東京高検は再審開始を認め、無期懲役に服している受刑者を千葉刑務所から釈放したのであります。
 検察側の判断で、再審請求中の受刑者の刑の執行を停止するのは極めて異例のことだそうです。

 冤罪はあってはならないことですが、それが現実に存在するとしたらこんなに恐ろしいことはありません。

 神ではなく人間のなすことですから、過ちも生じるかもしれませんが、”疑わしきは罰せず”という観点から慎重に審議しなければならないのであります。

 無罪なのに有罪と判定された受刑者の悲しみを思うと胸が張り裂けそうになります。

 この度始まる裁判員制度は大変難しい問題をはらんでいるのであります。
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by bukkin | 2009-06-04 18:43 | ブッキンのつぶやき


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